印鑑・はんこ

シャチハタとは一体ナニ!?一般的に知られているシャチハタの誤解

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
the_shachihata-icatch

書類に印鑑を押す場面で「シャチハタは不可」と書類に書かれていたり、「シャチハタ以外でお願いします」などと言われた経験ありませんか?そして、「なぜダメなのだろう」と疑問に思ったことありませんか?

同じハンコなのに、印鑑とシャチハタとは一体何が違うのでしょうか。また、シャチハタとは何のことを指しているのでしょうか。

  1. シャチハタとは本来、どんな物なのか
  2. 世間で一般的にシャチハタとは何のことを指しているのか
  3. シャチハタとはどのような区分のハンコなのか
  4. 「シャチハタとは一体ナニ!?その謎を解明してみる」のまとめ

ネーム11

 

シャチハタとは本来、どんな物なのか

普段私たちがシャチハタと呼んでいるとても便利なハンコ。みなさんも一度は使ったことがあるのではないでしょうか。その「シャチハタ」を既成概念にとらわれずイチから見てみましょう。

実はシャチハタとは会社の社名

知っているかたも多いかと思いますが、実はシャチハタとは1925年に萬年スタンプ台という商品で大ヒットした企業の名称であり、シャチハタという名称の商品はありません。正確な名称は「シヤチハタ株式会社」で、「ヤ」は大文字で表記します。読み方はシャチハタです。

名古屋にある企業で、名古屋のシンボルである名古屋城の金の鯱(しゃちほこ)と、日の丸の旗(はた)から「鯱旗」=「シャチハタ」となったのが由来だそうです。
シヤチハタロゴ

ではなぜ一企業の名称が私たちの使っているハンコの呼び名になったのか

同社は、1965年にスタンプ台のいらないインキ浸透印を開発し、「Xスタンパー」を発売しました。このインキ浸透印というのは、インクがハンコに充填されており、印面はスポンジ状のゴムで出来ています。充填されたインクがゴムに浸透することにより、朱肉を使わなくても押印することが可能になったハンコです。

浸透印構造

当時、朱肉をつけて印鑑を押すのが当たり前の時代に画期的な商品だったのでしょう。Xスタンパーという商品名よりも「シャチハタ」というメーカー名の方が世間に広がっていったようです。

これは例えるなら、車にベンツ社のSL600という車種があります。ベンツが好きな人なら車種名がわかるかもしれませんが、そうでない人は「SL600だ!」とは言わずに「ベンツだ!」とメーカー名を言うのと似たような感覚かもしれません。

このような事情があり、現在でも「インキ浸透印=シャチハタと認識」されているようです。

 

世間で一般的にシャチハタとは何のことを指しているのか

「シャチハタとはハンコの事」というのが世間一般に認知され、使用されておりますが、具体的にはどのようなハンコのことを私たちはシャチハタと呼んでいるのでしょうか。また100円均一のお店で売られているものは全てがそうなのでしょうか。

いわゆるシャチハタとは、押印毎に朱肉(インク)が不要のハンコのこと

様々なメーカーが様々な商品を開発し、色んなハンコが発売されていますが、インキ浸透印のハンコやスタンプのことを一般的にはシャチハタと総称されているのが現状です。サンビー社、ブラザー社など、印章業界では有名な会社が発売しているインキ浸透印も、世間一般ではすべて「シャチハタ」と呼ばれております。そう考えるとメーカーさんが少しかわいそうな気がしますが・・・

領収証などに使う住所印といわれるものや、日付を押せるデーター印(date=日付)といわれるものにも同じことが言えます。
ブラザースタンプ
↑ 左「ブラザー社製 住所印」 右「ブラザー社製 データー印」

最近ではインキ浸透印以外にも、スタンプ台内蔵型のものが続々と発売されておりますが、これらも一般的にはシャチハタと呼ばれております。

要するに「押印毎に朱肉(インク)を必要としないハンコのこと」と認識するかたが多いようです。

JOINTY J9
↑ 印面回転式ネーム印「JOINTY J9」

スキナスタンプ
↑ 印面回転式スタンプ「スキナスタンプ」

100円均一のお店のものは全てがシャチハタなのか

100円均一のお店にもたくさんの種類のハンコが販売されておりますが、その全てがシャチハタと呼ばれるものではありません。上記で述べたように、朱肉やスタンプ台を使わずに押印できるものはシャチハタと呼ばれますが、木やプラスチック製の棒状のものは違います。こちらは三文判※の分類に入ります。
ラクト

※三文判・・・安物という意味の「二束三文」が名前の由来。印鑑だが既製品なので同じ印影の物が多い。

 

シャチハタとはどのような区分のハンコなのか

印鑑といわれるものには、実印、銀行印、認印などが一般的ですが、シャチハタとはどのような区分になるのでしょうか。

実印、銀行印、認印

訂正印や落款印、割印などたくさんの印鑑がありますが、一般的によく使われる実印、銀行印、認印を例に挙げて説明します。

  • 実印とは…  役所に実印登録の届け出を出した印鑑
  • 銀行印とは… 銀行口座を開設した時に登録した印鑑
  • 認印とは…  書類を読みました、などの確認した(認めた)時に使う印鑑

この中でシャチハタが分類されるとしたら、認印でしょう。運が良ければもしかしたら銀行印としても使えるかもしれません。

シャチハタで実印は作れるのか

シャチハタは印面がゴムで出来ており、押印するたびに微妙な力の加減で印影が変わってしまったり経年劣化によりゴムの形状が変わってしまうので、役所では受け付けてもらえないようです。

また大量生産できるので、同じ印影の実印が出来てしまいます。ですので実印登録は実質不可能です。(もしかしたら受け付けてくれる役所もあるかもしれません)

大事な契約書なども「シャチハタ不可」とされているものが多々ありますが、これは書類を長期保存する上で、半永久的に印影の残る朱肉に比べ、インクは色褪せたり印字が薄くなることがあるので不向きとされているためです。

シャチハタで銀行印は作れるのか

法律的には銀行印という特定のものは存在しません。口座開設の際、銀行がその印影で許可してくれた印鑑のことを、銀行印といいます。

つまり受付をしてくれた銀行員が受領さえしてくれれば、シャチハタでも立派な銀行印になりうるということ。が、こちらも実印同様、実質不可能に近いです。もし登録できたとしても、印影が変わってしまったら預金を引き出せなくなってしまいます。最悪の場合、大量生産された同じ印影で他人に預金を引き出されてしまうことも考えられます。こうなってしまったら大変ですので私は200%オススメしません

シャチハタで認印は作れるのか

その点、認印というのは届け出もいらず、その人に情報や物が確かに渡りましたということを証明するためのものですので、ゴム印であろうが拇印であろうが、確認の意味の押印さえ出来ればどんなものでも許可されます。朱肉の不要なシャチハタは認印として大活躍です

 
ただ、ここで注意しなくてはいけないのが、実印であろうと認印であろうと、その法的な効力は同じという事。シャチハタだから気軽に押しても大丈夫ということはありません。判を押すという行為はその事柄を理解し、同意したという証ですので、押印して良いものなのかしっかり判断することが大事になります。
ジェイナイン
余談ですが、印鑑という言葉も誤用されており、正確に使われていないことの方が多いのが実態。印鑑とはハンコを押した時に出来る印影(判の跡)のことで、一般的に印鑑といわれているモノ自体は「印章(又は判子)」というあまり聞き慣れない名前が正確な名称です。

その道のプロであるはんこ屋さんも「印鑑取扱店」や「印鑑最短30分」といった間違った使い方をしております。しかしこれは、「やむを得ず間違った使い方をしている」といった方が良いでしょう。

あなたがもしハンコを買いたいと思った時、印章という馴染みのない言葉の「印章屋さん」より、印鑑という聞き慣れた言葉の「印鑑屋さん」の方が安心してお買い物ができるのではないでしょうか。

それほど「印章」という言葉より「印鑑」という言葉の方が定着しているのです。そして、それほど定着している言葉だからこそ、プロのはんこ屋さんもわざと「印章」ではなく、「印鑑」という言葉を使っているのです。

 

「シャチハタとは一体ナニ!?その謎を解明してみる」のまとめ

以上のことをまとめると、

  • 本来「シヤチハタ株式会社」という企業の名称である
  • 一般的に朱肉を使わずに押印できるハンコのことを総称して呼んでいる
  • 朱肉を使う手間がないので、認印として最適
  • 「不可」といわれる理由は、印面が変形する可能性や、押印後のインクが変色する可能性があるから

という結論になりました。とても便利なものですので、ひとつ持っていて損はないと思います。

またそれとは別に、しっかりとした印鑑も持っていた方が良いでしょう。

用途によって使い分けることが出来れば、これからのあなたの人生がほんの少し大人びたものになるかもしれません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

笑印堂でのお買い物はこちらです。

製造から販売まで一貫して行っているので、とにかく安くて早いんです!そして専門店ならではの豊富な品揃え。おしゃれな印鑑やビジネスで役立つゴム印、シヤチハタ製品などハンコの事なら全部あります♪実店舗もありますのでお近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。

お買い物はこちら

コメントを残す

*